ふくさには主に4つの形状が存在し、それぞれ構造と包み方の所作が異なります。所持しているふくさの構造を把握し、正しい手順を身につけることが肝要です。
最も広く普及している「金封袱紗」は、長財布のように袋状に縫製されており、短冊や水引の折れ防止に最も適した初心者向けの形状です。取り出す際は、フタが右開きになるよう手元に置き、ご祝儀袋の正面(表書きが見える面)を上にして、右側のスリットへまっすぐ滑り込ませます。
伝統的な正方形の一枚布である「風呂敷タイプ(手ふくさ)」は、格式高い席に最適です。包み方の正確な手順は次の通りです。
- ふくさをひし形になるように広げ、中央よりやや左寄りにご祝儀袋を正面を上に向けて配置する。
- 左側の角を取り、ご祝儀袋にかぶせて右側へ折る。
- 上側の角を取り、下側へ折り返す。
- 下側の角を取り、上側へ折り返す。
- 最後に右側の角を取り、全体を包み込むように左側へ折り込み、余った布端を裏側へ巻き込む。
留め具がついた「爪付き袱紗」は、風呂敷タイプと同様の手順で包んだ後、最後の右側の布についている留め爪を背面のループに引っ掛けて留めます。固定台が付属した「台付き袱紗」は、祝儀用(赤色や朱色など)の面を表にして台の上に袋を載せ、布のズレを防ぎながら包み上げます。