映画のタイアップ楽曲は通常、作品に合わせて新たに書き下ろされるケースが少なくありません。しかし本作の製作陣が選んだのは、シェネルがすでにリリースし、ファンの間で屈指のラブバラードとして愛され続けていた『君に贈るうた~Song For You』でした。
制作陣が求めたのは、時空の狭間に呑み込まれながらも相手を思い続ける主人公・吹原和彦の「切なくも一途な祈り」を昇華させる歌声でした。シェネルの包み込むような低音の温もりと、クライマックスで張り裂けんばかりに響くハイトーンボイスは、映画のエンディングに不可欠なピースと判断されたのです。
映画のために作られた既成概念にとらわれず、作品の魂と完全に一致する楽曲を求めた結果としてのオファー。映画の完成度を高める必然の巡り合わせでした。