なぜ彼らへの風当たりはここまで苛烈なのか。その答えは、築き上げていた好感度と実態との乖離、すなわち「好感度ギャップ」にある。
アンジャッシュの渡部建は、知的なグルメ通、爽やかなMC、そして理想的な家庭人という完璧なブランディングを確立していた。しかし、多目的トイレを利用した不倫騒動によってその虚像は一瞬で瓦解した。清潔感を売りにしていたタレントほど、反動で生まれる大衆の怒りと失望は底知れない。事件から数年が経過した2026年現在もなお5位に名を連ねる現実は、一度失われた「清潔感」の回復がいかに絶望的であるかを物語っている。
一方、元ジャングルポケットの斉藤慎二が4位に沈んだ背景には、さらなる深刻さがある。斉藤はテレビ番組で見せるコミカルなキャラクターに加え、いじめ撲滅を訴える教育的な発言などで幅広い層から支持を集めていた。だが、ロケバス内での性的暴行疑惑による書類送検と所属事務所からの契約解除は、彼が語ってきた言葉のすべてを欺瞞へと変えてしまった。大衆が愛していた「愛嬌のある斉藤」という虚像が粉々に砕け散った瞬間、好感度は一転して猛烈な憎悪へと反転したのである。