リリースからわずか数か月後の1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生します。ラジオや避難所のテレビから繰り返し流れたのは、被災者を励ます『がんばりましょう』の歌声でした。同年春の第67回選抜高等学校野球大会の入場行進曲にも選出され、この曲はチャートのヒットチューンという枠組みを超え、困難に直面した日本社会を底から支えるアンセムとしての性格を帯びていきます。
その社会的機能が再び可視化されたのが、2011年3月11日の東日本大震災後でした。冠番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の生放送や各音楽特番において、スーツ姿の5人が静かにマイクを握り、真摯に『がんばりましょう』を歌い上げる姿は、全国へ生中継されました。過剰な照明や派手な特効を削ぎ落とし、言葉の一つひとつを噛み締めるように届ける彼らのライブパフォーマンス映像は、被災地のみならず全国の視聴者に深い安心感を与えました。単なる過去のヒット曲の反芻ではなく、危機のたびに「今を生きる人々のための歌」として更新され続けてきた点に、本作の映像アーカイヴが持つ類稀な強さがあります。