スマートフォンの縦型画面から、ドラマの横型スクリーンへ。コムドットゆうたが『バカンスの法則』で見せた存在感は、単なるサプライズゲストの域を心地よく裏切るものでした。
「意識高い系男子」というステレオタイプな役柄を、己の持つ空気感とストリートの嗅覚で料理してみせたその表現力。デジタル空間で何百万もの視線に晒され続けてきた経験は、カメラの前でも決して揺らがない度胸となって結実しています。画面の向こう側にいる観客を惹きつける力がある限り、彼の表現者としての実験は、これからもメディアの境界線を軽やかに飛び越えていくはずです。