「牛小屋のアイス」が残した21年間の足跡は、地方創生や飲食ビジネスの枠組みを遥かに超えたものでした。特別なマーケティング戦略や派手な広告投資を行わずとも、確かな品質と圧倒的な人間味があれば、人口数千人の町に全国から数十万人の人々を引き寄せることができる。その事実を、やっちゃんは自らの両腕と笑顔で証明してみせました。
由仁町のあの場所でアイスを口にすることはもう叶いません。しかし、見知らぬ人同士が列に並びながら談笑し、ヘラの音とともに飛び交った笑い声の記憶は、北海道の豊かな食文化の歴史に燦然と輝き続けています。