厚生労働省の統計において、埼玉県は長年にわたり人口10万人あたりの就業看護師数が全国で最も少ない水準に甘んじています。都心部へのアクセスが良い反面、資格を持つ優秀な医療従事者が都内の大学病院や好待遇の大手総合病院へ流出してしまう現象が止まりません。ベッドタウンとして急速に高齢化が進むさいたま市見沼区周辺では、医療ニーズが右肩上がりに増加しているのに対し、現場を支える人員の供給が追いつかない深刻なギャップが生じています。
常勤看護師の過重労働は離職を招き、さらなる人員不足を引き起こす悪循環を形成します。特に病床数を維持しながら24時間365日の救急医療を稼働させる急性期病院にとって、夜勤シフトの穴埋めや突発的な欠員は診療制限に直結しかねない死活問題です。これまでの派遣看護師頼みでは仲介コストが嵩み、採用までのリードタイムも長いため、現場の突発的な逼迫を救う即効性に欠けていました。