コンビニやスーパーのレジに設置されているレジスキャナーは、主に2次元イメージャーと呼ばれる小型CMOSセンサーと赤色LED照射器で構成されています。スキャナーはスマートフォンの画面に向けて光を照射し、反射光の濃淡パターンを画像として取り込んでコードを解析します。紙に印刷されたバーコードと異なり、スマートフォン画面のバーコード読み取りには特有の難所が存在します。
最大の障壁は、有機ELや液晶ディスプレイの「自発光」と表面ガラスの「鏡面反射」が干渉する点です。画面の輝度が低すぎる場合、白と黒のストライプの明度差(コントラスト比)がスキャナーの認識閾値を下回ります。センサー側からは「全体がくすんだ灰色の板」に見えてしまい、解析アルゴリズムがバーコードのエッジを特定できません。これが「画面を明るくしてください」と求められる物理的な根拠です。
一方で、画面を覆う強化ガラスがレジ側の照明光をそのまま跳ね返すと、センサーが受光過多となり白飛びが発生します。黒いバーの部分まで光を反射して白く認識されるため、読み取りエラーが引き起こされます。