爪を早く伸ばそうとしている期間中、一般的な金属製爪切りを使うのは大きなリスクを伴います。爪は背爪・中爪・腹爪の三層が重なり合って構成されています。テコの原理で押しつぶすように切断する爪切りは、その衝撃で層の間に微細なクラックを生じさせ、数日後の二枚爪や先端の欠損を引き起こします。
爪の長さを微調整する際は、紙製のヤスリであるエメリーボードを使用してください。往復がけを避け、外側から中心に向かって一定方向(45度の角度)にストロークさせることで、断面の断面崩壊を防ぎます。
また、爪の根元にあるルースキューティクルを整える甘皮ケアも成長に寄与します。不要な角質が爪母の上に固着していると、爪の健やかな伸長を物理的に邪魔する要因になります。入浴後など皮膚が十分に柔らかくなった状態で、湿らせた綿棒や専用プッシャーを使い、優しく押し上げる程度に留めましょう。甘皮を過剰にカットすると細菌感染(爪周囲炎)を招き、かえって爪母を痛めてしまうため注意が必要です。