池袋というメガターミナルの喧騒からわずか数百メートル。自由学園明日館の門をくぐると、そこには100年前にフランク・ロイド・ライトと遠藤新、そして羽仁夫妻が夢見た「人間的なスケール」の学び舎が、変わらぬ佇まいで呼吸を続けています。
カメラのファインダー越しに見つめる幾何学窓や大谷石のレリーフは、単なるSNS映えの背景ではありません。それは、日本の近代建築史が刻んできた職人技の結晶であり、自然と人間を結びつけようとした有機的建築思想の証言です。
光の角度によって刻々と表情を変えるホールで静かにシャッターを切り、食堂の椅子に深く腰掛けて一杯の紅茶を味わう。歴史と美意識が息づくこのレトロ建築で、時間を忘れる贅沢なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。