漢字「様」を整ったプロポーションに仕上げる第一歩は、部首である「木へん」と右側の「つくり」の比率を正しく見極めることです。標準的な楷書における左右の黄金バランスは「1:2」ないし「4:6」であり、木へんをスリムに引き締め、右側のつくりにおおらかな横幅を持たせることが基本原則となります。
まず第1画から第4画を構成する「木へん」の書き順です。1画目の横画をやや右上がりに短く引き、2画目の縦画はその中心よりやや右寄りを貫いてまっすぐ垂直に下ろします。3画目の左払いは傾斜をやや立てて短く抑え、4画目は止め(または右向きの点)として処理します。ここで重要なのは、右側のつくりにスペースを譲るため、4画目を横画よりも外側へ張り出させないことです。
続いて第5画から始まるつくりの上部、「羊」に由来するブロックへと移ります。ここには多くの人が陥りやすい順序の錯誤が存在します。正しい筆順は以下の通りです。
- 第5画: 左上の短い点(外側から内側へ引き締める)。
- 第6画: 右上の点、または左払いに近い角度で払う点。
- 第7画: 1本目の横画(短く抑える)。
- 第8画: 2本目の横画(3本の中で最も短く配置する)。
- 第9画: 3本目の横画(このブロックで最も長く引き、肩幅を作る)。
時折、動物の「羊」を単独で書く際の記憶に引きずられ、横画の途中で縦棒を貫通させてしまう人が見受けられます。しかし「様」の新字体においては、上部の横画3本をすべて先に引き終えてから下部のパーツへと接続するのが正しい手順です。この3本の横画の間隔を均等に保ちつつ、3本目をわずかに反らせることで、文字上部に安定した水平線が生まれます。