戸塚純貴の俳優人生は、2011年7月期にフジテレビ系列で放送された『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』(主演・前田敦子)から幕を開けました。本作は2007年に堀北真希主演で大ヒットした前作に続くリメイク版として制作され、桜咲学園の生徒たちには次世代を担う若手俳優が結集していました。
この作品で戸塚が射止めた役柄が、空手道場を擁する熱血系「第一寮」の生徒、武庫之荘アンドリューです。第一寮長・天王寺恵(大東駿介)を筆頭に、空手着や胴着を着た武闘派男子がひしめく中で、アンドリューはエキセントリックなネーミングと荒々しいパフォーマンスで異彩を放っていました。当時の戸塚は演技経験がほぼゼロの新人でしたが、群像劇の背景に映り込む際にも決して気を抜かず、大声で気炎を吐き、全力でリアクションを取る姿が制作陣や熱心なドラマファンの目に留まりました。
美男子がひしめく学園ドラマにおいて、ただ格好をつけるのではなく「いかに画面の隅で爪痕を残すか」に執念を燃やした経験が、その後の変幻自在なバイプレイヤー人生の礎となったのは間違いありません。