運営母体は持続的な公開体制を取り戻すため、クラウドファンディングプラットフォーム「READYFOR」を通じて目標金額600万円の支援金募集を決断しました。集められた資金は、見栄えを整える単なるリフォームではなく、建物の寿命を根本から延ばすための専門的修繕工事に重点配分されます。
| 修繕対象箇所 | 現状の課題・破損状況 | 計画されている施工内容 |
|---|---|---|
| 床下・基礎(沈下補正) | 束石の沈下と地盤緩みによる床面の顕著な傾き | 油圧ジャッキアップによるレベル調整、束柱の新調補強 |
| 外壁・板張り部 | 雨雪による木材の腐食、下地土壁の剥落と浸水 | 腐朽木材の撤去、防腐処理を施した杉板の張替え施工 |
| 屋根・雨樋周り | 積雪荷重による樋の破損とトタン屋根の錆浸食 | 防水塗装の全面再塗布、雪害対策を施した排水金具の刷新 |
| 見学通路・安全設備 | 踏み板のたわみ、来訪者の転倒リスク増加 | 動線床板の部分補修、耐震金物による接合部補強 |
工費の大半は、熟練の宮大工や伝統工法に精通した左官職人の人件費、ならびに山間部特有の重機搬入・仮設足場費用に充てられます。古民家の風情を壊さず、作中の世界観を忠実に維持しながら耐候性を高めるという極めて繊細な施工技術が要求されます。