海外通販での決済や旅行計画において、「250ドル」という金額は頻出する価格帯だ。しかし、画面上の通貨コンバーターが表示する数値と、実際に銀行口座やクレジットカードから引き落とされる日本円の金額には小さくない乖離が存在する。
為替市場の仲値(TTM)が1ドル=152.50円である場合、単純計算では以下のようになる。
250 USD × 152.50 JPY = 38,125円
だが、個人が実際に換金や決済を行う際には「外貨両替手数料」やクレジットカード会社の「海外事務処理手数料」が上乗せされる。主要メガバンクの窓口で現金両替(TTSレート)を行う場合、1ドルあたり約2.5円〜3.0円のスプレッドが発生するため、実効レートは1ドル=155.50円程度まで跳ね上がる。この場合、手に入る250ドルに対して支払う日本円は38,875円となり、750円前後の目に見えないコストを支払う計算になる。
クレジットカード決済でも同様だ。VisaやMastercardなどの国際ブランドが適用する基準レートに対し、各カード発行会社が2.20%〜3.85%の海外事務手数料を加算する。仮に250ドルのソフトウェアやホテル代を決済した場合、約39,000円〜39,600円の請求となるのが一般的だ。250ドルという一見手頃な金額であっても、円安ドル高環境下では4万円近い出費に直結することを意識しなければならない。